らくらくパケホーダイのこととジョジョスマホのことはともかく、今回の発表でいちばん衝撃的だったのは「ついにガラケーがラインナップから消滅した」ということだ。この一点に尽きる。
予想していたこととはいえ、最近のドコモのこの流れ、本当に契約者のことを考えているのだろうか。
ドコモのガラケーがなくなる、ということ
私の周りには、ドコモのガラケーとスマートフォンの2台持ちという人が結構いる。スマホの方はiPhoneの人もいるし、白ロムを調達してイオンSIMを刺している人もいるし、いろいろだ。今回の発表でその人達の顔を思い浮かべて、「この先ガラケーどうするんだろうな」と思った。
iPhoneと二台持ちないまのおれ、docomoには「最高に洗練された通話端末」を期待しちゃってたのだ。引き算のスマートをね。
— 酒井雄二 Yuji Sakaiさん (@uzysakai) 5月 16, 2012
このツイートを見たとき「ああ、そうだよなぁ」と心から思った。通話とメールだけでいいから、使い勝手が良くてバッテリーが長持ちする端末(それってウィルコムのことかw)こそ、いまのドコモに必要なんだよなぁ、と。
ドコモは王者だから、2台持ちなど許容できないのだろう。ドコモに一本化させる気満々なのだろう。しかしそれは器が小さいというものだ。真の王者なら、2台持ちユーザまで受け入れて欲しい。そして、まっとうな音声端末も出し続けて欲しい。
ドコモからiPhoneが出ない、ということ
これも先日から報道されているとおり、ドコモの 現社長および新社長が言い続けていることだが、本当にそれでいいのか、と私は思う。ドコモはつまり、アップルのやり方が気に入らないのだろう。アップルは端末からサービスまで自らが企画し、製造から運営まで行っている。その一貫性ゆえにユーザから支持されている。それは、ガラケー時代のドコモがやってきたことそのものだ。
しかし今のドコモは、自由度が高いからとAndroidを選ぶ一方で、dメニューというガラケー時代の遺産を引きずっている。iモードという錬金術を失って、なおそれにすがりつこうとするのは見苦しいものだ。
どうしてもドコモ独自のサービスをスマートフォンでも続けたいなら、それこそアップルがやっているように、端末のデザインから機能から、アプリ配信マーケットまで一貫してドコモが主導権を握ってやればいいのだ。今のドコモはその辺がとても中途半端に見える。
先ほども書いたとおり、ドコモは日本のモバイルキャリアの王者なのだから、 「Androidもあるし、iPhoneもある」というぐらいの余裕を見せて欲しい。